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幸村が気侭に綴るblog。 及川光博氏のメッセージ性・自己実現への姿勢を見習う日々。
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おはようございます。こんにちは。こんばんは。
形式美、幸村です。


十月花形歌舞伎「GOEMON」
観てきました。
観客に、宝ジェンヌさんであろう方が数名でいらしてて、
なんか本編よりそっちばっかり気になったんだけど(笑)

や~、イメージしてた歌舞伎と全然ちがって驚きました。
電飾の感じが、こないだの「MOON SAGA」と似てたり。
照明の用い方は、がっくん流のが好きだな~とか思ったり。

現代劇と歌舞伎が融合してる感じだったです。
なんか不思議な世界だった。

以下、ネタバレ含みます。









王道の歌舞伎も見ておきたいなあと思いました。
今日のは、割とカジュアルなんじゃないかしら。
でも、客席を舞台にしてしまう演出や、
「絶景かな、絶景かな」の舞台装置の発想は、
すごかったと思います。
客席であれだけ立ち回りしてくれるとは思ってもなかったからなあ。

約3時間の構成の中でほとんど出番がなかったにもかかわらず、
最大のインパクトを残したのは北政所(笑)

「‥アナタ?」
の2回の台詞が素晴らしかったです(笑)
すごい‥「あなた」だけなのに秀吉殿の肝を冷やせるあの恐ろしさ(笑)

音の高さを変えるだけで、あれほどの意味を付け足せるなんて~~!
「わかってると思いますけど、嘘ついてたらただじゃすましませんよ。よろしくって?」
って感じの脅しが、あの「‥アナタ?」には籠められていた(笑)

去り際にさり気なく、新春の襲名披露公演の宣伝も添えてゆくという技をもってらっしゃる(笑)


歌舞伎って、がっつり古典演劇だと思ってたんですけど、
今日のを見る限りそうじゃないんだなあと。

様式美というか、形式美というか、
完全な型の中で如何にお客さんを惹きつけるかって感じのショーでした。
歌舞伎に詳しくなれば、お話の中身もきっと深いものだと感じるんだろうけど、
登場人物の心情にのめりこめなかったアタシです。
お芝居っていうより、ショーだと思った。
見せどころとかいっぱいあって、視覚的聴覚的な演出がすごかったです。

舞踊は見応えあったなあ。
あと、2階席での立ち回り。
宙吊りもつづらから出てくるのも良かった。


2階席で、阿国(これ壱太郎くんだったって、さっき知った)がお客さんに
「どうも。前を失礼します。すみません慌ただしくって」
って感じで会釈をしながら立ち回りをしてみせるのがチャーミングでした(笑)
舞台にいらっしゃると、役者さんたちそんなに背が高くみえないけど、
目の前にくるとやっぱり大きいですね(笑)
かつらや衣装の効果もあるんでしょうけど、
じって持ちの方々と迫力が違いました。
愛之助さん、背が低い方なのかと思っていたのだけれど、そうでもないのかなあ。
長身に見えました。‥下駄のせいなのかしら。←

や~~!!
壱太郎くんの女形、すんごいよかった!!
北政所のドスの効いた女形もよかったけど(笑)。
最後の立ち回りで、
髪を気にしながら(前髪直したり、垂れてる髪を直したり)刀を捌くのがこれまたかぁいらしかったです。
彼の女形って、一つ一つがチャーミングなんだなあ。

あと、歌舞伎とフラメンコの融合は斬新でした。
五右衛門と阿国のフラメンコよかった。
壱太郎くんのフラメンコ(女形で白足袋で)は圧巻だった。

阿国「かたちだけでも‥(フラメンコ見せて下さい)」
五右「‥え‥いや‥でも」
阿国「かたちだけでも‥(フラメンコ見てみたいなぁ)」
五右「‥かたちだけね‥?」
\\まってました!!//

のやり取りと掛け声が素晴らしかったです(笑)
御父上が登場するのもナイスなタイミングでした。

ユーモアいっぱいでした。
今度は王道の演目を見てみたいなあ。


ただ残念だったのは、お客さんのマナー。
あれだけスタッフさんが注意してくれてたのに、
芝居中に喋ってる人多いし、携帯とかスマホの液晶つけてる人何人もいたし。
今まであちこちお芝居観に行ってますが、
今日ほどお客さんのマナーが気になったのってない。

みっちーのも宝塚も、がっくんのも、他のお芝居も、
上演中に喋ってる人いっぱいいるとかなかったもの~。
1組2組ならいるんだろうけど、割とあちこちで喋ってて舞台に集中出来ないってことは初めてでした。
うん、もったいない。
宝塚のファンの方を見習うべきだと思いました(笑)
出待ち入り待ちの時も、誰に何を言われるともなく整列しているらしいファンの方々。
みっちーもファンに教育してるけど、
宝塚のファンの方々の徹底ぶりはすごいと思う。
今日のお客さんたちも、ちょっと気をつけるともっといい作品になると思うんだけどなあ。

舞台って、歌でも踊りでも芝居でも、生ものだから、
演者の集中力とかテンションって、お客さんに左右されるところは多少なりともあると思います。
客席でマナー悪い人多いと、どうしてもそういうレベルの芝居になるだろうし、
皆が集中してるのが伝われば、芝居もハイレベルになるだろうし。
そういうのに左右されない役者になるってのも必要だろうけど、
どこまで腕を高めても、やっぱり場の空気と雰囲気には影響されることもあるはずだし。

見応えのあるお芝居にするのもしないのも、お客さん次第というか。
お客さんの力って、すごいと思うのです。
だから、演技者が気持ちよくお芝居できるように、
客は客で役割を果たさないといけないと思う。
勿論、周りのお客さんに迷惑だってのもあるし。
今日の自分の周りのお客さんには困りました‥。
次は集中出来るといいなあ。



演目自体は、
後半になればなるほど面白みが増していきました。
まさか、道頓堀の真っ只中に異世界が広がっていようとは(笑)
松竹座を出たら、か○道楽のかにが目に入って
「!!そうだった!ここはミナミだった!!」って(笑)
劇場から5分も経たないうちに難波のホームに立ってるのが変な感じでした。
箪笥の中に入ったら異世界だった、ってのはきっとこういう感覚なんじゃないかなあ。

日常と非日常、現実と非現実の境界線が曖昧っていう、
素敵な体験が出来る場所だと思います。
ほぼ毎日それが繰り広げられてるってすごい。

‥何度も言いますが、
北政所と壱太郎くんの女形が好きでした。
あ!あと子役の子がとても魅力的でした。
三つ指つく所作と手の捌きは、他の役者さんより好みです。
訓練してるんだろうなあ‥。


やっぱり、生で観られるって幸せだなあ。





プロフィール
HN:
幸村玖月
性別:
非公開
趣味:
ストレッチ。歌。シャドーイング。
自己紹介:
≪座右の銘≫
「憧れる暇があるなら見習え」
「どうせやるなら大胆に」

≪見習いたいひと≫
・及川光博
・野村萬斎
・ペ・ヨンジュン
・四代目猿之助

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返信はblog記事の後書にて。

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